知らない人が多すぎる!「裏声の重要性に気付くべき!」
裏声、
使いこなしていますか?
どうもこんにちは、Kohです!
冒頭いきなり質問を
投げかけてしまって
すみません🙇
裏声(※)を大事にしていない
ボーカルが多いな…
と最近感じたので
記事にしてみようと思いました。
※音楽用語では『ファルセット』
なんて言ったりもしますね。
この間サークルの後輩たちが
出演するライブを観に行って
「もったいない…」
と思ってしまったんです。
みんな地声は上手に扱っていて
低音域から高音域まで
力強い歌声を披露していました。
ところが曲中の裏声部分になると
それまでの勢いが消え去り、
とても痩せ細った声、
まるでヨレヨレの糸のような声に
なってしまっていたのです。
『 裏声 <<< 地声の高音 』
という一般論
ーーーーーーーー
さて、
なぜ裏声は重要視されていないのか。
それはズバリ
"地声で高音を出す方がかっこいい&凄い"
という無意識な思い込みが
あるからではないでしょうか?
動画投稿サイトなどに
『ボーカロイド曲を歌ってみた』
などを投稿する歌い手さんや、
高音域重視の曲で
人気に火をつけている
最近の邦ロックバンドなど、
あなたは音楽に触れている
その日常の中で無意識に
「(地声の高音かっこいいな…)」
と思わされてしまっているのです。
裏声がどうのこうの…というより
裏声<<<<<地声の高音!
という感じですね。
確かに分かります、
地声で音域広い人って
とても憧れますよね。
僕も狭い音域が辛くて
ボーカル嫌だな…って時期もありましたし、
必死になって音域トレー二ングを
し続けてなんとか高音を手に入れました。
それほどまでに、
ボーカルにとって高音域というのは
喉から手が出るほどに欲しいもの。
必死になって音域を広くしようと
頑張っちゃうほどに重要なもの。
分かります、分かるんです。
でも僕が言いたいのは、
「裏声だって重要だよ!?」
ということなんです!
裏声のメリットは?
ーーーーーー
✔️裏声なんて弱々しいから嫌だ!
✔️わざわざ学ばなくていい!
あなたがこう思うのであれば
逆にこう言いたい…
裏声を鍛えて使いこなすと
こんな良いことがあるぞ⬇︎
①表現の幅が広がる
地声と比べると確かに
弱々しく聴こえてしまう裏声。
ですが使い方次第では
悲しさや憂い、
優しさなんかも表現できます!
切なさや甘さを際立たせて
魅力ある歌声を披露しましょう!
②地声と裏声の声量差が埋まる
鍛えた裏声は芯が太くなり、
透き通りつつも響く
良い声になります。
サビの盛り上がりを
弱い裏声のせいで
盛り下げてしまわぬよう、
トレーニングする必要があります!
③ミックスボイスの習得へ繋がる
ミックスボイスとは、
地声と裏声を混ぜ合わせることにより
裏声の音域を地声の延長線で
出すことが可能になるテクニックです。
このミックスボイスですが
習得に困っている方が非常に多いです。
それもそのはず。
実はこのミックスボイスは
『強い裏声』を持っていることが
前提条件になります。
ミックスボイスは
地声で使う筋肉と裏声で使う筋肉のバランス
が取れていないと扱えません。
ほとんどの人は地声の筋肉の方が
大変強く仕上がっています。
ですから裏声を鍛えることが
ミックスボイス習得へ直結するのです!
じゃあその
裏声の鍛え方は?
簡単なの?
ーーーーーー
裏声を鍛えることが
あなたのメリットになることは
お分り頂けましたか?
単純にボリューム差を埋めるだけでなく
次のステップへと進むためにも
裏声は鍛える必要があります。
鍛えると言っても
実は難しいことなんて
しなくても大丈夫なんです!
誰でも簡単にできる
トレーニングで裏声は
強くなっていきます!
以下が裏声を鍛える手順です!
1. 息漏れトレーニング
→自分の出しやすい高さで構わないので、
裏声で「ハーーー」と声を出しましょう。
その時にわざと息を漏らして下さい。
息漏れする裏声を出すときに
使われている筋肉(輪状甲状筋)が
あなたの裏声を支えることになります。
この息漏れトレーニングを繰り返して
まずは筋肉を鍛え上げましょう!
2.息漏れ減少トレーニング
→筋肉が強くなっても息漏れをしていては
曲中で使える裏声にはなりません。
次は息を漏らさない、
芯のある裏声を作りましょう!
2-1.
息漏れしていた裏声を
細かく区切ることで息漏れを防ぎます!
先程「ハーーー」だったものを
「ハッ ハッ ハッ」と区切りましょう。
この区切りが絶妙な加減で
あなたの声帯を閉じてくれています。
息漏れしていないことに意識を向けて
練習しましょう!
2-2.
息漏れしない感覚を掴んだら
「ハッハッハッ」から
「ハッハッハー」に変えましょう。
最後の伸ばしで息漏れしないことに注意!
2-3.
最初から「ハーーー」と
息漏れを減らした状態での
ロングトーンをしてみましょう。
ここまでくれば息漏れをしない
良い裏声と筋肉を身につけ始めています!
3.裏声の低音トレーニング
→あなたにとって強く出しやすい裏声は
あなたが出せる裏声の音域の中で
とても高いところに位置されています。
そう、見落としがちなのですが
裏声にも音域があるんです!
当たり前といえば当たり前ですが!(笑)
地声とのボリューム差が大きいのは
地声とのターニングポイントである
『裏声の中の低音』が
とても弱いことが原因の1つです。
ですからその裏声の低音を
強く出せるように
トレーニングをしましょう!
裏声で出せる高いドから
ドシラソファミレド…と、
ゆっくり下っていきましょう。
徐々に声が弱まっていくはずです。
その弱まっていくところから
ロングトーンを意識して
何度も繰り返し出しましょう。
地道ですがこれが
ボリューム差を埋めることに
繋がっていきます。
4.裏声で1曲歌い上げる
→ここまでの過程を意識しつつ
好きな曲を裏声のみで歌ってみましょう。
歌いやすい曲から始めて、
最後には歌いにくい曲を歌えれば満点です!
本来地声で歌う部分を
裏声で歌うことにより、
裏声の低音部分がより鍛え上げられ
芯のある裏声に成長します。
5.裏声と地声の切り替え
→実際にちゃんと曲を歌う際に
これが出来ていないと
練習の意味がありません。
最後は同じボリュームを意識しつつ
地声と裏声を交互に出しましょう。
地声で高い声を1秒、
次は裏声に切り替えて同じ音を1秒、
というのを交互に繰り返して下さい!
例)
地声の高いド
→裏声で、地声の1オクターブ上のド
→地声の高いド
→裏声で、地声の1オクターブ上のド
繋ぎ目で声を切らさないように
意識すると喚声点が滑らかになり
スムーズな切り替えが出来るように
なっていくのでオススメです!
トレーニングは以上になります。
この1〜5のトレーニングを
こなしていくことで
あなたの裏声は強く成長し、
これまで裏声弱々ボーカル
だったあなたが、
強靭な裏声を持つボーカルに
生まれ変わるのです!!!
最後に
ーーーーー
いかがでしたか?
今まで裏声を疎かにしていたのであれば
「いや〜損してきたんだな…」
と思って頂けたのではないでしょうか。
僕自身も昔は
地声ばかり気にしていました。
そんな時にボーカルについて
色々と教えて頂いていた師匠に、
「裏声がなっていない。」
「裏声が下手なボーカルはダメ。」
とキッパリ言われちゃったんですね。
それ以来裏声の特訓に励んで、
自分でも上手に裏声が出せている!
と実感できるほどに成長しました!
そんな過去を思い出しながら
今回の記事を書きました。(笑)
こうやって初心を思い出すことも
大事なんだろうなと、僕も精進!!
今回の記事は以上となります。
それではまた別の記事で!